銀行の届出印がわからないときの対処法について解説
2025/05/11

銀行の届出印がわからない場合の基本的な確認手順として、通帳やキャッシュカード、印鑑ケースの照合から、ネットバンキング上の登録印確認までを解説。さらに銀行問い合わせの準備や窓口・電話対応、届出印変更手続き、亡くなった方の手続き、そもそも届出印の定義や使える印鑑・使えない印鑑の違いを含むよくある質問まで網羅し、不安を解消します。
目 次
銀行の届出印がわからない!その時の対処法
まずは落ち着いて、できることから確認しよう
通帳やキャッシュカードを確認する
まずは口座専用の通帳とキャッシュカードを手元に用意し、表面・裏面の情報をよく確認しましょう。支店名や口座番号、口座名義といった基本情報が正しいか確かめることで、どの口座の届出印を探す必要があるのかがはっきりします。通帳には窓口押印欄として届出印の印影が残っている場合もありますので、過去の取引履歴の隣などに押印がないかチェックしてみてください。
印鑑ケースや保管場所を確認する
自宅や職場で普段印鑑を保管している場所を見直しましょう。印鑑ケースの中、書類棚、鍵付きの引き出しや金庫、バッグのポケットなどを順番に探します。口座開設時に使った印鑑と似たサイズ・材質のものが見つかれば、一度銀行の窓口に持参して届出印として登録済みかどうか確認してもらうと安心です。
ネットバンキングで登録印鑑を確認する
ネットバンキングにログインし、「各種変更・お手続き」メニューから届出印に関する項目を探してみましょう。銀行によっては印影の画像を表示したり、登録状況のみを確認できる場合があります。閲覧できれば、届出印の実物と見比べることで間違いを防げますし、届出印以外の印鑑を使っている可能性を早期に発見できます。
それでも届出印がわからない場合の対処法
上記の方法を試しても届出印が特定できないときは、口座開設時に交付された「届出印控え」や「申込書の控え」を探しましょう。手元に書類がない場合や印影が分かりにくい場合は、最寄りの支店窓口で相談してください。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を持参し、「届出印変更届」もしくは「再登録届出書」を提出することで、新しい印鑑に切り替えられます。事前に予約が必要な銀行もあるため、来店前に電話で営業時間や必要書類を確認しておくとスムーズです。
銀行に問い合わせる前に準備しておきたいこと
銀行の届出印がわからない場合は、問い合わせ前に必要な情報や連絡手段を整理しておくことで、手続きがスムーズになります。窓口や電話窓口での対応時間や本人確認に必要なものをあらかじめ把握しておきましょう。
必要な情報をまとめておきましょう
問い合わせ時には口座の特定と本人確認が欠かせません。以下の情報を正確にメモしておくことで、受付をスピーディーに進められます。
氏名、住所、電話番号
口座開設時に登録した氏名と現住所、連絡先電話番号を確認してください。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類と一致していないと手続きができない場合があります。
口座番号
通帳やキャッシュカードに記載されている口座番号を正確に控えましょう。支店名と口座番号の組み合わせで、銀行側が該当口座を素早く特定できます。
取引店名
支店名(取引店名)も必ずメモしておきましょう。地方銀行や信用金庫では支店ごとに受付窓口が異なるため、正確な支店名を伝えることが重要です。
問い合わせ方法と営業時間の確認
銀行への問い合わせには電話と窓口の2つの方法があります。それぞれの受付時間や必要書類を事前に調べて、スムーズに連絡できるように準備しましょう。
電話で問い合わせる
銀行のコールセンターやテレフォンサービスの電話番号と受付時間を確認します。多くの銀行では平日9:00~17:00が基本ですが、ネットバンキング専用ダイヤルや土日対応のコールセンターを設けている場合もあります。
窓口で問い合わせる
来店する場合は、各支店の窓口営業時間(平日・土日・祝日の受付時間)を事前に公式サイトや通帳記載情報でチェックしましょう。窓口では通帳、キャッシュカード、本人確認書類を持参すると手続きがスムーズになります。
銀行への問い合わせ方法
電話で問い合わせる場合
まずはご利用の銀行が設けているコールセンターの電話番号を確認しましょう。通帳表紙やキャッシュカード裏面、公式ウェブサイトの「お問い合わせ」ページで案内があります。代表的なコールセンターの受付時間は平日9:00~17:00ですが、銀行によっては土日祝も対応している場合があります。
電話をかける際は以下の点に注意してください。
- 電話番号を誤らないよう、必ず公式情報を参照する
- 混雑時は保留や折り返しの案内があるため、余裕を持ってかける
- 本人確認のため氏名・住所・生年月日・口座番号などを聞かれる
- 第三者への情報漏えい防止のため、通話中は周囲に注意する
本人確認が完了すると、届出印の登録状況を調べてもらえます。届出印を紛失した場合や変更を希望する場合の手続き方法も併せて案内してもらえるため、不明点は遠慮なく確認しましょう。
窓口で問い合わせる場合
最寄りの店舗窓口で届出印に関する相談や手続きを行う場合は、事前に窓口受付時間を確認してください。店舗によっては、行列緩和や相談予約を受け付けていることがあります。
来店前にネット予約サービスがある銀行ではウェブ上で日時指定することで待ち時間を短縮できます。直接来店する場合は、開店直後や閉店間際は混雑しやすいため、午前中の時間帯を狙うとスムーズです。
必要な持ち物
窓口で届出印の確認や変更手続きを行う際には、以下のものを必ず持参してください。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など)
- 通帳またはキャッシュカード
- 届出印(紛失している場合は新しい実印または認印)
- 届出印変更届(銀行所定の用紙、窓口で記入可能)
特に印鑑を紛失している場合は、手続きに時間がかかることがあります。あらかじめ代替印鑑を用意し、印鑑登録証明書が必要かどうかも銀行に確認しておくと安心です。
届出印の変更手続き
銀行窓口での手続き
必要な持ち物
銀行窓口で届出印を変更する際は、以下の書類・印鑑をご用意ください。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど顔写真付きのもの)
- 新しく登録する印鑑(認印可)
- 現在届出中の印鑑(紛失している場合は不要ですが、紛失届出を求められることがあります)
- 通帳またはキャッシュカード
- 届出印変更届(各行所定の用紙。窓口で入手可)
なお、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などの主要行では用紙が異なる場合がありますので、来店前に取引店へ確認するとスムーズです。
手続きの流れ
窓口での一般的な手続きの流れは以下の通りです。
- 受付で届出印変更の旨を伝え、所定の用紙を受け取る
- 本人確認書類と通帳・キャッシュカードを提示し、本人確認を受ける
- 用紙に氏名・住所・口座番号など必要事項を記入する
- 旧届出印および新届出印を捺印する(旧印を紛失している場合は紛失届を提出)
- 受付担当者が内容を確認し、証憑書類に受領印を捺印して完了
手続きにかかる時間は銀行や混雑状況にもよりますが、概ね10~30分程度です。
インターネットバンキングでの手続き
主要なネットバンキング(例:三菱UFJダイレクト、みずほダイレクト、SMBCダイレクト)では、以下の手順で届出印変更が可能です。
- ログイン後メニューから「各種手続き」「届出印変更」へ進む
- 画面の指示にしたがい、旧届出印の画像または文字情報を入力
- 新届出印を専用フォームに登録(画像アップロードまたは印影入力)
- 電子証明書・ワンタイムパスワードで本人認証を実行
- 登録完了の画面表示を確認し、SMSやメールで届く完了通知を保存
インターネット手続きは24時間いつでも可能ですが、システムメンテナンス時間帯は利用できない場合があります。また、新印影の提出方法は銀行ごとに異なるため、事前にヘルプページを参照してください。
届出印がわからないときの窓口確認は本人以外でも可能?
代理人による窓口確認の可否
銀行口座の届出印がわからない場合、原則として届出印の照会や確認は口座名義本人が行う必要があります。しかし、本人が来店できないやむを得ない事情がある場合には、代理人による手続きが認められる場合もあります。各銀行の規定や窓口対応により異なるため、事前に取引店へ問い合わせて確認しましょう。
代理人が準備すべき書類
本人の委任状(実印での押印)
委任状は代理手続きに必須です。委任状には本人の氏名・住所・委任事項(届出印の確認依頼)・年月日を明記し、本人の実印で押印してください。印鑑証明書の添付を求められる場合もあります。
代理人の本人確認書類
代理人は運転免許証やマイナンバーカード(顔写真付き)など、顔写真入りの公的証明書を原本で提示します。書類コピーでは手続きできない場合があるため、必ず原本を持参しましょう。
口座通帳・キャッシュカードのコピー
口座番号や支店名を確認できる通帳またはキャッシュカードのコピーも準備します。紛失・盗難の場合は再発行手続きが別途必要になることがあります。
窓口での手続きの流れ
事前連絡と予約
銀行窓口の混雑を避けるため、事前に電話で必要書類や来店日時を確認し、予約を取るとスムーズです。三菱UFJ銀行や三井住友銀行など大手行では予約制を導入している店舗もあります。
窓口での書類提出と確認
予約日に本人の委任状、委任者の印鑑証明書、代理人の本人確認書類、通帳コピーを窓口で提出します。担当者が書類内容を確認し、代理人の身分や委任内容が正当であるかを審査します。
届出印の調査結果の受け取り
調査が完了すると、届出印の印影を確認するか、コピーを受け取るかの方法で結果を通知してもらえます。印影の原本が必要な場合は、別途手数料や所定の申請書が必要となるケースもあるので、あらかじめ銀行に確認してください。
代理手続き時の注意点
委任状の書式や押印印鑑は銀行ごとに指定がある場合があります。事前に銀行公式ウェブサイトや窓口でフォーマットを入手し、漏れなく記入しましょう。また、法定代理人や成年後見人が手続きを行う場合は、登記事項証明書や戸籍謄本など追加書類が必要になるため、必ず必要書類一覧を確認してください。
亡くなった人の銀行の届出印がわからないときの手続き
手続きの流れ
1. 銀行への死亡届出
被相続人がお亡くなりになったことを、まずは取引のある銀行に届け出ます。届出には死亡診断書または戸籍の附票(除籍・改製原戸籍)の写しが必要で、窓口または郵送で提出します。
2. 相続手続きの開始
銀行で死亡届出を受理すると、口座の凍結が始まります。以降、口座名義人の解約や払い戻しには相続手続きが必須です。
3. 遺産分割協議書の作成
相続人全員で遺産分割協議を行い、協議書を作成・実印で押印します。これにより、誰がどの口座を受け継ぐかが法的に確定します。
4. 届出印の変更・解除申請
届出印が不明な場合は、銀行所定の用紙に新たな代表相続人の押印を行い、旧届出印の不明理由を記載して提出します。これにより銀行側で旧届出印を登録解除し、新印鑑の登録手続きを進めます。
必要書類
被相続人の戸籍謄本(除籍・改製原戸籍が必要な場合もある)
死亡の事実や相続人の確認のため、被相続人の出生から死亡までの戸籍をすべて用意します。
相続人全員の印鑑証明書
遺産分割協議書への押印確認や、銀行手続きでの実印確認のため取得します。発行後3ヶ月以内のものが望ましいです。
遺産分割協議書
相続人全員が署名・実印押印した協議書を原本で提出します。銀行所定の書式を用意している場合もあります。
代表相続人の本人確認書類
運転免許証やマイナンバーカードなど、有効期限内の公的証明書をコピーして提出します。
銀行所定の届出印変更・解除申請書
各銀行が用意する「届出印変更届」や「凍結解除申請書」を窓口で入手し、必要事項を記入・押印します。
注意点と問い合わせ先
手続きにかかる期間
死亡届出から凍結解除まで、書類不備がなければ2~4週間程度かかります。遺産分割協議によってはさらに期間を要する場合があります。
銀行ごとの対応窓口
支店によって取り扱いが異なるため、事前に各行のコールセンターや総合窓口で要件や必要書類を確認しましょう。また、郵送手続きが可能かどうかも併せて確認してください。
よくある質問
届出印を紛失した場合
銀行の届出印を紛失した場合は、まず取引店の窓口で「届出印変更届」を提出し、新しい印鑑を登録する手続きを行います。その際、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。変更手続きは無料のことが多いですが、銀行によって異なる場合があるため事前に確認しておきましょう。届出印の登録が完了すると、以降は新しい印鑑で各種手続きが可能になります。
届出印を忘れてしまった場合
窓口で届出印を持参していない場合、印鑑照合ができないため原則として手続きは行えません。ただし、ATMでの入出金やキャッシュカード・通帳を使った振込、インターネットバンキングでの取引は印鑑不要で利用できます。窓口での手続きを希望する場合は、あらかじめ取引店へ連絡し、本人確認方法や対応可能なサービスを確認のうえ、改めて届出印を持参してください。
そもそも届出印とは
届出印とは、銀行口座開設時に登録する印鑑のことで、銀行印とも呼ばれます。窓口での出金や住所変更、名義変更など、各種手続き時に本人確認の役割を果たす重要な印鑑です。一度登録した届出印は、印鑑の変更手続きを行わない限り有効なままです。届出印がないと窓口での多くの取引が制限されますので、紛失や盗難には十分注意しましょう。
届出印として使える印鑑、使えない印鑑
銀行の届出印として使えるのは、印影が鮮明で氏名が判別できる実印や認印が一般的です。木製や黒水牛、柘植などの素材で作られたものがおすすめです。逆に、シャチハタなどの浸透印、ゴム印、朱肉不要のスタンプ印は原則として受け付けられません。また、印影がかすれていたり、印面にひび割れ・欠けがある印鑑も登録できない場合があります。新たに印鑑を用意する際は、書体や大きさに注意し、押印時に文字がつぶれないものを選びましょう。
まとめ
銀行の届出印がわからないときは、通帳やキャッシュカード、印鑑ケース、ネットバンキングを順に確認し、氏名や口座番号をまとめて電話・窓口で問い合わせましょう。変更は本人のみで、印鑑登録証と本人確認書類を用意。故人や代理人の場合は戸籍謄本・委任状が必要です。印鑑種類や紛失時の対処法をFAQで確認すると、手続きがスムーズになります。事前準備が鍵です。迅速かつ確実な手続きを目指しましょう。
記事監修者
小野税理士事務所代表の小野 聰司。
平成21年の12月に小野税理士事務所を開設し、多くのお客様のサポートをしている。
