遺品整理を自分でやる方法!注意点やコツを紹介
2025/04/02

本記事では、遺品整理を自分で行う際のメリット・デメリットや手順、必要な準備リスト、処分方法、注意点、費用相場を詳しく解説。貴重品管理や形見分けのコツも紹介し、無駄なく安全に進めるポイントがわかります。
目 次
遺品整理を自分でやるメリット・デメリット
メリット
遺品整理業者に依頼せず自分で行うことで、費用や作業内容を自分のペースでコントロールできる点が大きなメリットです。経済的負担を軽減しつつ、故人の思い出にじっくり向き合いながら整理を進められます。
- 費用を抑えられる:業者への依頼料を節約でき、不用品の処分費用や買取査定の収益を最大化できる
- ペースを自由に設定:家族の都合や心情に合わせて作業日程を組み立てられる
- 思い出を大切に整理:写真や手紙、形見分けの品を一つずつ吟味し、感情に寄り添いながら選別できる
- 不要品の再利用・リサイクル:リサイクルショップやフリマアプリを活用し、環境配慮型の処分が可能
- 個人情報の管理:重要書類や通帳、印鑑などを自分で確認するため、紛失や漏えいリスクを低減できる
デメリット
自主管理には時間と労力、精神的負担が伴います。また、廃棄物処理のルールや専門的な査定を自力で対応する必要があるため、場合によっては想定以上の苦労が生じることもあります。
- 作業量が多い:遺品の仕分け、梱包、運搬、清掃まで一連の作業を自分で担うため体力と時間を要する
- 心理的負担:故人の思い出を整理する際に、悲しみや後悔などの感情に押しつぶされやすい
- 廃棄物処理の知識が必要:自治体ごとのゴミ分別ルールや粗大ごみの申込み方法を把握しなければならない
- 専門品の査定が難しい:骨董品やブランド品、貴金属の価値判断を誤ると損失につながる可能性がある
- 近隣への配慮が必要:搬出作業や車両の駐車スペース確保に気を付けないとトラブルの原因になる
遺品整理を自分でやる際の手順
1.遺品整理のスケジュールを立てる
まずは作業日程を決め、家族や協力者と調整しましょう。平日だけでなく土日も含め、無理のないペースで1週間から2週間程度を目安に計画を立てると安心です。作業時間は午前・午後のブロック制にし、休憩時間や食事時間、近隣への挨拶回りもスケジュールに組み込みます。
2.必要なものをリストアップする
作業に必要な道具や資材を事前に揃え、作業中に中断しないようにしましょう。特に重いものを運ぶ際の腰痛対策グッズやごみの分別用ラベルは重要です。
遺品整理に必要なものリスト
- 使い捨て手袋・マスク
- 不織布シート(床養生用)
- ゴミ袋(可燃・不燃・資源ごと)
- 段ボール箱・紙袋(形見分け用)
- ガムテープ・油性ペン(ラベリング用)
- 脚立・台車(重い家具や家電の移動時)
- スマートフォン・デジタルカメラ(写真記録用)
- メモ帳・付箋(チェックリスト用)
3.不用品の処分方法を決める
不用品は自治体回収、買取業者、リサイクルショップなど複数の方法を比較してコストや手間を抑えましょう。処分前に必ず中身を確認し、個人情報が残らないようにしてください。
自治体による回収
お住まいの市区町村が指定する日に粗大ごみや可燃ごみとして収集してもらえます。収集日の予約や有料処理券の購入が必要なので、役所のウェブサイトを確認し、早めに手配しましょう。
買取業者を利用する
ブランド家具や家電、骨董品などは買取専門店に依頼すると現金化できます。事前に見積もりを取って、複数社を比較することで高価買取を目指しましょう。
リサイクルショップに持ち込む
家電や家具、衣類など幅広く受け付けている店舗もあります。店舗によって買取基準が異なるため、自宅までの出張買取サービスの有無や手数料を確認してください。
4.貴重品や重要書類の確認
遺品整理の作業中に見落としがちな通帳や保険証券、権利書などは優先的に取り出し、紛失防止対策を講じましょう。台帳やリストを作成し、扱った日時や保管場所を記録します。
貴重品・重要書類チェックリスト
- 現金・硬貨
- 預金通帳・キャッシュカード
- 保険証券・証書類
- 不動産権利書・登記簿謄本
- パスポート・運転免許証
- 株券・債券
5.形見分けする品の選定
親族や友人との話し合いで、形見分けを希望する品や数を確認します。写真や衣類、小物など思い出の品は整理日時までにリスト化し、引き渡し方法や保管方法についても合意を取っておくとトラブルを防げます。
6.遺品整理後の清掃
全ての遺品を片付けたら、掃き掃除や拭き掃除、窓ガラスの清掃を行います。カビやホコリが目立つ場所は専用洗剤で処理し、換気を十分に行って乾燥させましょう。最後にアルコール除菌スプレーでドアノブやスイッチを拭くと、衛生的です。
遺品整理を自分でやる上での注意点
故人の意思を尊重する
遺品整理を行う際は、まず故人が生前に残したメモや遺言、遺影のそばに残された手紙などを確認し、故人の意志や思い入れを尊重しましょう。特に衣類や愛用の家具、収集品などはただ処分せず、思い出や価値を整理する「心の整理」も同時に行うことが重要です。家族間で意見が分かれた場合は、感情的にならず一つひとつ話し合いを重ね、合意を得ながら進めることでトラブル回避につながります。
近隣住民への配慮
大型家具や家電を運び出す際は騒音や共用スペースの占有に注意し、作業時間は自治体のゴミ出しルールや近隣の生活リズムを考慮して設定しましょう。搬出経路に車を止める場合はマンションの管理組合や隣家へ事前に断りを入れ、駐車許可やコーンの設置などでトラブルを未然に防ぎます。また、廃棄物の分別を徹底し、不法投棄や廃棄物処理法違反とならないよう、粗大ゴミや資源ゴミは指定日・指定場所に出しましょう。
無理のないスケジュールで進める
遺品整理は肉体的・精神的に負担が大きいため、1日の作業時間を決めて無理なく進めることが大切です。例えば午前中は細かい書類や写真の仕分け、午後は大型家具の解体や搬出、といった具合に工程を区切り、「分別→査定→処分」の流れを把握しておくと効率的です。体調不良や感情の疲労を感じたら休憩を取り、家族や友人にも部分的に手伝ってもらうことで負担を分散しましょう。
遺品整理業者への依頼も検討する
自分での整理が難しい場合や、専門的な査定・買取を希望する品が多い場合は、遺品整理業者への依頼も視野に入れましょう。複数業者から無料見積もりを取り、料金設定やサービス内容(ハウスクリーニング、貴重品捜索、供養代行など)を比較検討するのがおすすめです。業者選びの際は古物営業法に基づく許可番号の有無や、一般社団法人遺品整理認定協会の認定マークの確認など、安全対策を確認して依頼しましょう。
遺品整理にかかる費用相場
自分でやる場合
自分で遺品整理を行う場合、主に以下の費用が発生します。
- 粗大ごみ処分費(自治体回収):1点あたり400~2,000円程度
- 一般ごみ袋や消耗品(手袋・マスク・養生シートなど):合計1,000~2,000円程度
- レンタカー・軽トラックの借り上げ費用:1日あたり5,000~8,000円程度
- ガソリン代・高速料金:2,000~5,000円程度(運搬距離による)
- 合計目安(1LDK程度の場合):15,000~30,000円程度
自治体の粗大ごみ回収を利用すると費用を抑えやすい反面、収集日の調整や運び出しは自分で行う必要があります。遠方の処分場への持ち込みが可能なら、さらに節約できるケースもあります。
業者に依頼する場合
遺品整理業者に依頼すると、作業費用・人件費・車両費・処分費用などがパッケージ化され、手間なく一括で対応可能です。間取りごとの相場は以下のとおりです。
- 1K(25~30㎡程度):30,000~50,000円程度
- 1DK(35~40㎡程度):50,000~80,000円程度
- 2LDK(50~60㎡程度):80,000~150,000円程度
上記料金には、スタッフによる仕分け作業、運搬、処分までが含まれます。オプションとして以下のサービスを追加すると、別途費用が発生します。
- 貴重品捜索・書類整理:5,000~20,000円程度
- 形見分け品の発送代行:実費+手数料
- ハウスクリーニング:1Kで15,000~30,000円程度
- 特殊清掃(悪臭・害虫対策など):1平米あたり2,000~5,000円程度
また、リサイクル可能な家具や家電を買取に出すことで、総額から買取額を差し引くケースもあります。複数の業者から無料見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討することをおすすめします。
遺品整理に関するQ&A
Q. 遺品整理中に出てきた現金はどうすればいいですか?
遺品整理で見つかった現金は、そのまま置いておくと相続トラブルの原因になります。以下の手順で対応しましょう。
- 現金の金額を必ずメモに記録し、写真を撮るなどして証拠を残す
- 相続人間で金額を確認し、同意を得たうえで分配方法を決める
- 整理後は遺産分割協議書などに明記し、銀行口座に入金して領収書を保管する
- 遺言書がある場合は内容に従い、専門家(司法書士や弁護士)に相談する
Q. 遺品整理で出てきた仏壇はどうすればいいですか?
仏壇は故人の供養・宗教的な意味合いが強いため、勝手に廃棄せず、以下の方法で適切に処理しましょう。
- 菩提寺(寺院)や檀家の寺に連絡し、引き取りや供養供養を依頼する
- 引き取りが難しい場合は「仏壇処分供養サービス」を行う業者に依頼する
- 遺族間で譲り先を決める場合は、形見分けとして引き取り手を明確にする
- 自治体の粗大ごみ収集は宗教用具の扱いが難しいので、専門業者に相談する
Q. 遺品整理で出てきた写真はどのように処分すればいいですか?
写真には個人情報や思い出が含まれるため、処分方法に注意が必要です。
- スキャンやデジタル保存でバックアップを作成し、家族で共有する
- 手元に残す写真と処分する写真を区別し、あらかじめ確認して同意を得る
- 個人が特定される写真はシュレッダー処理または焼却で適切に廃棄する
- 思い出として残したい場合はアルバムやフォトブックにまとめ直す
まとめ
遺品整理を自分で行うことで、業者への依頼費用を節約できるほか、故人の想いに沿った丁寧な対応が可能です。ただし、品目の仕分けや不用品処分、書類確認などに時間と労力がかかるため、事前にスケジュールを立て、家族と分担して進めましょう。近隣への配慮や清掃まで行うとトラブル回避に役立ちます。負担が大きいと感じた場合は、信頼できる遺品整理業者への依頼も検討し、無理せず頼れる人や業者を取り入れ、心身の負担を軽減しましょう。
記事監修者
小野税理士事務所代表の小野 聰司。
平成21年の12月に小野税理士事務所を開設し、多くのお客様のサポートをしている。
