遺品整理や生前整理で出た不用品はどうする?遺品は捨てるのではなくリサイクルするのも1つの方法!

2023/05/24

遺品整理や生前整理をしていると、手元に置いてはおけない品も数多く出てきます。不用なものはごみとして処分するのが一般的ですが、まだまだ使えそうな遺品を捨ててしまうのは勿体ないと感じる人もいるでしょう。

そういう時は、リサイクルするのも1つの方法です。今回は遺品をリサイクルする方法について、詳しく解説していきます。

遺品をリサイクルする時はまず分別を

生前整理や遺品整理をすると、衣服や家電など処分しなければならないものが出てきます。遺品や不用品はリサイクルできるものとできないものがあるので、まずは分別する必要があります。では、どのようなものがリサイクルできるのか、詳しく見ていきましょう。

衣類

ジャケットやスーツ、Tシャツなどの衣類は資源としてリサイクル可能です。資源ごみとして出せば、粉砕した後に繊維として再利用されます。もしくは、ボランティア団体に寄付して、必要としている人達に再利用してもらうこともできます。

パソコンやスマートフォンなどの電子機器

パソコンやスマートフォンなど、電子機器の中にはレアメタルを含んだものがあります。レアメタルは希少な金属で、様々なものに再利用できます。

積極的にレアメタルを回収している業者も多くあるため、そういった業者に依頼してリサイクルしましょう。ただし、パソコンやスマホの中には電話番号や住所、クレジットカードの番号など個人情報が含まれていることが多いです。

事前に個人情報をしっかり消去しておく、もしくは個人情報漏洩を防ぐ取り組みを行っている信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

雑誌や漫画などの紙類

雑誌や漫画などの紙類は、ダンボールなどに加工されて再利用されています。自治体などで回収された古紙は、製紙工場に持ち込まれてリサイクルされているのです。ビニール加工されたものなど、リサイクルできない素材の雑誌もあるので、分解したうえで処分するようにしましょう。

自転車

自転車は買取を行っている業者に依頼して、売却することが可能です。値がつかないようなものは、自治体の廃品回収に引き取ってもらいましょう。引き取られた自転車は修理されて他の人に売られる、もしくは分解されて資源として再利用されます。

テレビやエアコンなどの家電4品目

テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫は、家電4品目に分類されています。そのため、そのままごみとして処分することはできません。

しっかりと手続きを行い、専門の業者に依頼してリサイクすることが義務付けられているためです。購入した店舗に依頼する、もしくは家電4品目の回収に対応している業者に依頼して、リサイクルしましょう。

遺品をリサイクルする方法

資源ごみとして自治体で処分する

各自治体では、雑誌や瓶などを資源ごみとして回収しています。自治体で回収可能なものであれば、決められた日に収集場所に出しておけば回収してもらえます。瓶は中を洗浄し綺麗にしておくなど、自治体によってごみ出しのルールが決められているので、確認しておきましょう。

設置されている回収ボックスを利用する

自治体によっては、回収ボックスを設置しているところがあります。スマホなどを入れる小型家電回収ボックスもあるので、入れておけば無料でリサイクルしてもらえます。

中には、独自に資源を回収しているお店も存在します。例えば古着の回収ボックスを設置しているアパレル店などもあるので、身近にそういったお店がある場合は利用しましょう。

人に譲って再利用してもらう

まだまだ使える衣類や家電、家具などは誰かに譲って再利用してもらう方法もあります。親戚や友達など、身近に必要としている人がいるのであれば、譲ってあげましょう。

もし身近にいないようであれば、SNSや地域の掲示板サイトなどで呼びかけるのもよいでしょう。しかし、知らない人の遺品を貰うことに、抵抗を感じる人もいます。トラブルにならないよう、遺品であることを明記しておくことを忘れないようにしてください。

買取業者に売却する

不用品の買取を行っている業者は数多く存在します。家電を専門に買取している業者、様々なものを買取しているリサイクルショップなどがあるので、そこに売却するのも1つの方法です。

ただし、古い家電や無名ブランドの衣服などは買取を断られる、もしくは値がつかないこともあるので注意してください。

フリマアプリやオークションで売る

フリマアプリやオークションなど、自分で不用品を手軽に売れるサービスが増えています。そういったサービスを利用し、不用品を出品すれば買い手が見つかるかもしれません。

しかし、動作不良でクレームが入る、お金がなかなか振り込まれないなどトラブルになることもありますし、出品手続きや商品の発送などをすべて自分で行わなければならないなど、手間がかかります。

遺品を売ることは問題ない?

遺品を売ることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、基本的には問題ありません。ただごみとして捨てられるよりは、必要な人に使い続けてもらったほうが、故人も喜んでくれるでしょう。

しかし、生前に遺品の処分方法について遺言があった場合には、その指示に従ったほうがよいです。知らない人に売るのが嫌だという場合は、家族や親戚など身近な人に形見分けとして譲るのも1つの方法です。

多くの遺品をまとめてリサイクルしたい時は業者の利用を検討しよう

遺品の数が多く、1つ1つ自分でリサイクルするのが大変な場合は、業者に依頼するとよいでしょう。遺品整理に対応している業者は数多くあります。

そういった業者に依頼すれば、不用品の回収だけではなく、大切な遺品を丁寧に処分してくれます。仏壇などごみとして処分するのに抵抗がある品は、遺品供養に対応した業者に依頼すると安心です。

家電や家具、衣類など品目を問わずまとめてリサイクルしてもらえるので、自分で分別する手間もかかりません。どこに依頼するか決める時は、複数の業者で見積もりをとりましょう。

業者によって料金プランは大きく変わります。不用品の量で料金が決まっているところ、トラックや作業員の数で料金が変わるところなど様々あるので、見積もりをとって比較することが大切です。

また、見積もりをとった時のスタッフの対応もしっかり見ておきましょう。電話対応が丁寧か、作業内容や料金の説明を細かくしてくれるかなどを見て、信頼できる業者か判断してください。

遺品整理を依頼する時は、遺品整理士が在籍している業者がおすすめです。遺品の供養や、貴重品の捜索など遺品整理に詳しいスタッフに対応してもらえるので、安心して任せることができます。少しでも費用を抑えたい場合は、回収だけではなく買取にも対応している業者がよいでしょう。

遺品の中にまだまだ使えるものがあれば買取してもらえるので、その分を費用に充てることができます。


資源になるものは積極的にリサイクルしよう

遺品整理をした時に、「まだまだ使えそう」と感じる品が出てくるかもしれません。そういうものは、積極的にリサイクルしましょう。まだまだ使えるものを捨ててしまうのは勿体ないですし、資源として再利用できるものも多くあります。

自治体の資源ごみ回収に出す、リサイクルショップに持ち込むなど色々な方法があるので、リサイクルすることも検討してみてください。

小野 聰司

記事監修者

小野税理士事務所代表の小野 聰司。
平成21年の12月に小野税理士事務所を開設し、多くのお客様のサポートをしている。