介護タクシーを活用して快適で安心の旅行に出かけよう
2024/04/26
自分が介護状態になった場合やご家族が介護が必要になったことで、旅行をあきらめていませんか。
介助が必要で移動が難しい、車椅子で鉄道を利用するのは大変、ホテルや観光地での段差が不安などさまざまなお悩みや心配を抱えているかもしれません。
そんな方にも旅行に行ける勇気が持てるのが、介護タクシーを使った旅行です。
目 次
介護タクシーを使って旅行をしよう
介護タクシーは、単なるタクシーとは異なり、ドライバーが介護福祉士や介護職員初任者研修を修了しているなど、介護の専門資格を持っています。
タクシーへの乗降のアシストや送迎をはじめ、目的地でのサポートもしてくれるのが特徴です。
日帰り旅行はもちろん、宿泊を伴う旅行でも、徹底的にサポートしてくれるプランやサービスを提供している介護タクシー会社もあります。
ホテルで車椅子での移動をサポートしてくれたり、観光スポットで車椅子を押してくれたり、歩行の介助などをしてくれます。
食事の介助から入浴の介助も可能です。
温泉に入りたいといった時も、タクシードライバーが介護スタッフとしてサポートしてくれます。
女性の旅行者なら、女性ドライバーにサポートをしてもらうことやオプションにより、女性の介護スタッフを追加してもらうことで、女性も安心して温泉に入ることができます。
鉄道や飛行機と組み合わせることも可能
タクシーで行ける距離で旅行を楽しむ方法もありますが、遠くまで旅行に行きたいケースもあるのではないでしょうか。
もちろん、道路が続く限り、タクシーで移動することもできますが、あまりの長時間移動は疲れてしまいます。
そうした際は、新幹線や特急などを使った鉄道による移動や飛行機を組み合わせる方法もあります。
新幹線乗り場や空港まで、地元の介護タクシーを使い、旅行先の新幹線の降車駅や到着先の空港まで、旅行先の介護タクシーに迎えにきてもらって観光地巡りをサポートしてもらう方法です。
介護タクシーは事前に予約して利用できるため、旅行プランを立てて、地元と旅行先の介護タクシーを予約すれば、遠方への旅行もしやすくなります。
観光介護タクシーによるネットワークを利用
観光介護タクシーとは、一般社団法人日本観光介護タクシー協会に加盟している介護タクシー会社やタクシードライバーを指します。
観光介護タクシーとして運行するには、タクシードライバーとして二種免許を取得するだけでなく、旅の介護を行うためにヘルパー2級以上の介護系の資格を取得し、かつ観光や旅の専門的な業務知識も備えることが必要です。
そのため、一般社団法人日本観光介護タクシー協会が主催する観光ケアドライバーの養成講座を修了し、検定試験に合格しなくてはなりません。
観光の知識も備えているので、より楽しい旅行ができます。
近郊であれば、1人の観光介護タクシードライバーに依頼して楽しむこともできますが、遠方に旅行したい場合は、一般社団法人日本観光介護タクシー協会のネットワークを活用することもできます。
たとえば、新幹線の駅や空港まで地元の介護タクシーを使用し、到着したら観光介護タクシーを利用することや観光介護タクシーをエリアによって乗り継ぐなどです。
家族や友人と楽しい介護タクシーを使った旅行を
介護タクシーは、要介護認定を受けた方だけでなく、付き添いの家族やご友人と一緒に乗ることもできます。
その分料金などの加算はありますが、介護が必要ない方は別の普通のタクシーを利用しなくてはならないなどの制約はありません。
ご夫婦やお子様、お孫さんとの家族旅行や長年のご友人との旅行などもできます。
故郷に帰省したい、帰省先で同窓会に行きたいなど、帰省を兼ねた旅行も介護タクシーでサポートしてもらえます。
介護タクシーで旅行プランの企画もサポート
旅行に行きたいけれど、どんな場所なら要介護状態でも快適な旅行ができるのかわからない、不安があるという方は、旅行プランも企画してもらいましょう。
観光介護タクシーをはじめ、一般的な介護タクシーでも企画からサポートしてくれるケースがあります。
行きたい場所や目的地だけ伝えれば、バリアフリー化されているホテルや車椅子の方でも温泉に入れる旅館を探してくれることや高齢者や介護が必要な方でも安心して巡れる観光施設や観光スポットなどを選定してくれます。
そのうえで、介護の専門資格がある方が旅のお伴をしてくれるので安心です。
観光スポットに着いたら、ドライバーはタクシーの中で待機しているのではなく、観光地巡りもサポートしてくれます。
ホテルや旅館内での移動や入浴や食事の介助などもサポートしてもらえるので、快適な旅行が楽しめます。
まとめ
介護タクシーを活用することで、介護が必要な方も安心の旅行を楽しむことができます。
タクシードライバーによるサポートや介護タクシーのネットワークを活用して、タクシーによる日帰り旅行や小旅行、鉄道や飛行機を組み合わせた旅行に出かけてみましょう。

記事監修者
小野税理士事務所代表の小野 聰司。
平成21年の12月に小野税理士事務所を開設し、多くのお客様のサポートをしている。