介護タクシーを使って寝たまま移動できる?

2024/06/13

介護が必要な方の場合、介助があれば一人で歩ける方や杖や歩行器が必要な方、車椅子が必要な方をはじめ、寝たきりという方も少なくありません。
また、病状が悪化して一時的に寝たままの状態になる方もいます。
こうした方が通院や退院をしたい場合やどこかに移動したい場合、介護タクシーを使えるのでしょうか。

ストレッチャーによる移動

介護タクシーでは、ストレッチャーを使うことで寝たままの移動が可能です。
ストレッチャーとは、救急車などで患者を搬送する際にも使われている、車輪が付いたスリムなベッドのことです。
自宅の部屋や老人ホームのベッド、病院などの寝ているベッドなどから、介護資格を持つドライバーがストレッチャーに移動させ、介護タクシーへと運びます。
介護タクシーに装着されている電動リフトなどを使って、ストレッチャーを介護タクシー内に入れ、ストレッチャーが動かないように固定したうえで、移動することができます。

大き目の寝台車両などが必要

介護タクシーの車両は1種類ではなく、介護タクシー会社によってさまざまな車両を使っています。
セダンタイプをはじめ、コンパクトカーやミニバン、バンなどさまざまです。
寝たまま移動させる場合、ストレッチャーを積んで固定できるスペースが必要なので、バンなど大型の寝台車両が必要になります。
そのため、ストレッチャーを積載できる車両を有していない介護タクシー会社の場合は対応できないので気を付けましょう。

入院や退院・転院・一時帰宅などに活用できる

寝たまま介護タクシーを使う機会があるのかと、イメージできない方もいるかもしれません。
お客様のニーズに合わせた利用ができますが、よくあるニーズは以下のようなケースです。
寝たきりになった方から自宅から老人ホームへ入所する場合、検査や入院、定期検診などのために老人ホームから病院へ移動する場合などが挙げられます。
また、退院して自宅や老人ホームへ戻る場合、医療機関を転院する場合などにも使われています。
家族との時間を過ごすために、老人ホームや病院などから一時帰宅したいケースなどにも活用することが可能です。
さらに、親しい方や親族の冠婚葬祭など、どうしても行きたいところがある場合や末期がんなどで最後に思い出作りのドライブをしたいといった時に使われるケースも少なくありません。

安心して使える介護タクシー

介護タクシーのドライバーは介護に関する専門資格を取得しており、ストレッチャーへの移動などもすべてサポートしてくれます。
ストレッチャーはドライバー一人での対応は難しいので、介護タクシー会社のスタッフが同行するなどして、万全の体制でサポートしてくれるので任せて安心です。
家族が手助けしなくても、介護タクシーのスタッフがすべてをサポートしてくれます。
介護タクシーには、家族なども一緒に乗車できますので、安心して利用しましょう。

まとめ

寝たきりの方や体調が悪く寝たままの状態で移動したい場合には、ストレッチャーを使って介護タクシーに乗り込み、そのまま移動が可能です。
ただし、ストレッチャーを積載できる車両が必要です。
入院や退院・転院・一時帰宅をはじめ、寝たままでも出かけたいニーズがある時に活用しましょう。

小野 聰司

記事監修者

小野税理士事務所代表の小野 聰司。
平成21年の12月に小野税理士事務所を開設し、多くのお客様のサポートをしている。