生前整理では写真やアルバムの整理が必要!重要性と整理のやり方を解説

2023/03/08

生前整理をするときには遺品になるものを一通り整理する必要がありますが、写真やアルバムについて意識したことがあるでしょうか。生前整理では写真整理やアルバムの作成が重要になります。

この記事では写真整理が必要な理由と、何をすべきかを具体的にまとめました。他の生前整理と並行して早い段階で進めていきましょう。

生前整理で写真整理が重要な理由

生前整理では写真やアルバムなどを一通り整理しておくことが重要です。まずはなぜ生前整理でやる必要があるのかを解説します。

遺族が処分で困ってしまうから

写真整理が重要なのは遺品の中でも遺族が処分に困ることが多いからです。故人が大切にしていた写真だったとしたら、気軽に処分することができないのはイメージできるでしょう。

故人と遺族との楽しい日々のワンシーンだったとしたら、アルバムにして整理しなければ申し訳ないという気持ちに駆られることもよくあります。写真が整理されていない状態でたくさん出てきてしまうと、きちんと分類してアルバムにして保管しなければならないと思うこともあります。

写真は故人にとって大切な記念品なので、処分できずに困ってしまいがちです。写真を見ていたら遺品整理の手が止まってしまったということもよくあります。遺品整理の手間をできるだけ減らすために写真整理をしておくのは重要です。

自分自身の心の整理になるから

生前整理は遺族の負担を減らす意味もありますが、今後の自分の生活のために気持ちの整理を付ける目的もあります。もう特に取っておく必要がない古い写真を思い切って捨ててしまうだけで、これからの自分の人生を縛り付けるものが少なくなるでしょう。

思い出の写真があるために後ろめたい気持ちを持ったり、飾っている写真があるために毎年挨拶をしなければならない相手がいて大変だと思っていたりする場合もあります。老後の人生を少しでも楽しく前向きなものにするために、しがらみを捨てるという意味でも写真整理は重要です。

生前整理の中でも早めに済ませた方が人生を豊かにすることができるでしょう。

生前整理の写真整理のやり方

生前整理で写真整理をするときにはどこから手を付けたら良いかがわからずに困るのが普通です。うまく済ませるやり方をまとめたので参考にしてください。

あきらめられる写真は捨てる

何よりも大切なのは写真を捨てることです。もう今後の人生で必要はないと思った写真はすべて捨ててしまいましょう。大切な写真はもちろん捨てる必要はありませんが、捨てて忘れたら楽になるといった写真は整理のタイミングで処分するときっとより良い人生になります。

あきらめられない写真だけを残して、他はすべて自分自身で処分するのが自分にも遺族にもプラスになります。

大切な写真はアルバムにする

大切だから残しておきたい写真は分類してアルバムにまとめましょう。アルバムは内容や年代に分けると見やすくなります。ばらばらの写真が残っていると遺族がアルバムにまとめるのが大変になるので、きちんと整理しておくのが大切です。

可能な限りデータ化する

近年ではデータ化が常識的になってきています。スマートフォンやデジタルカメラなどで撮影するのが主流になっているので、大切な写真をすべてデータ化してしまいましょう。

どうしてもデジタル写真では嫌だというものだけを残して、残りはスキャナーなどを使ってデジタル写真にします。データであれば遺族が遺品整理で負担に感じることはほとんどありません。

アルバムとしてデータをまとめておくと、ふと思い出したときに見てくれるでしょう。いつまでも家族とのつながりを残せる魅力的な方法です。

遺影写真を選定する

写真整理をするときには遺影写真を探すのも重要です。遺族は葬儀のときなどに必要な遺影写真をどれにするかで必ず悩みます。写真をすべて捨ててしまうと、遺影写真がなくて困ることもあるので注意しましょう。

自分にとって自慢になるくらいのおすすめの一枚を遺影写真として選んでおくのがおすすめです。生前のうちに遺影写真を準備しておくことより、遺族の負担を軽減できます。遺影写真はデータ化も済ませておくと額縁に入れやすいので喜ばれます。

エンディングノートに詳細をまとめる

生前整理ではエンディングノートを書いて、遺族に希望することをはっきりとさせておきましょう。写真整理では自分が亡くなっても保存しておいて欲しいアルバム、亡くなった時点で捨てるアルバム、遺影写真などをエンディングノートに明記するのがおすすめです。

エンディングノートは遺書と違って法的な手続きをせずに書けるので、詳細をきちんとまとめて遺族が困らないようにするのが大切です。”

生前整理ではアルバム作成やデータ化を進めよう

写真は遺族にとって捨てるのが難しく、アルバムにして整理してずっと取っておかなければならないものだと思われることが多いので注意しましょう。

生前整理では写真を分類してアルバム作成をし、エンディングノートで死後にどうして欲しいかを伝えるのが大切です。遺影写真を選んだり、データ化したりしておくと遺族の負担が軽減されるので、生前整理をするときには早めに済ませておきましょう。

小野 聰司

記事監修者

小野税理士事務所代表の小野 聰司。
平成21年の12月に小野税理士事務所を開設し、多くのお客様のサポートをしている。